タイミングから、人工授精へのステップアップの治療というと、妊娠率が上がりそうなイメージもありますが、人工授精の妊娠率は若い方でも、平均8%程度です。

患者さん当たりの妊娠率は(何回かチャレンジしての妊娠率)約3割という報告があります。3人に1人くらいの妊娠率ですね。

また、年齢により、卵子の老化や、染色体異常の卵子が増えるため、人工授精の妊娠率も低下します。

40歳頃になると、人工授精の1回当たりの妊娠率は3.5%~4%程度、
42歳頃になると人工授精の1回当たりの妊娠率は、1%~1.5%程度です。

人工授精の1回あたりの妊娠率は、1回目でも、3回目、5回目でも基本的には同じです。

時間に余裕のある方(若い方)は、人工授精の10回以上のチャレンジも無駄ではありません。

体外受精は治療費も上がりますので、病院で「体外受精」を勧められている場合でも、年齢が若い方であれば、人工授精を繰り返すのも1つの考え方です。

病院やクリニックで、体外受精を勧められる理由として、大きく2つがあります。

1つ目は人工授精での治療を続けることの、デメリットが明らかに推測される場合です。

原因としては
1)精子の運動率や数が極端に少ない
2)卵管の通りが悪そう
3)女性の年齢(タイムリミットを考慮して)

これらがある場合は、試しに人工授精もチャレンジしますが、なかなか結果の出ない場合は、少しでも期待値高いの「体外受精」へのステップアップが望ましい選択となります。

2つ目の理由が何となくです。
そう、何となく人工授精から、体外受精にステップアップしていきます。

人工授精で結果が出ないと何となく、患者さん、先生が気まづくなってゆきます。
「先生、何で妊娠しないのでしょうか?」など、質問も出てくるかもしれません。

そうなってくると、病院やクリニック側も、より妊娠の期待値が高い治療法をご紹介します。お金はかかりますが、「体外受精」もお勧めしますと。

年齢のタイムリミットが気になる方は、積極的に「体外受精」も検討してほしいですが、20代や、30代前半で、人工授精の回数が4~5回でしたら、もう数回やる価値もあるかもしれません。

人工授精の妊娠率が約8%として、4回やれば8%×4回で、32%くらの妊娠率です。最初の4回で、32%の確率がうまく当たらなかったとしても、もう4回チャレンジすれば、運よく32%の妊娠の確率の方に入れるかもしれません。

そう考えると、人工授精の治療も全然、アリなようにも思えます。

正確な数値のお話を補足するなら
(ここから、少しだけ難しいです)
人工授精の1回あたりの妊娠率は基本的には、回数が増えても妊娠率は低下しない原則ですが、中には、検査でわかりにくい、人工授精で妊娠できない人がいます。(ピックアップ障害など)

そうした方もいるので、妊娠しやすい方は、人工授精1~10回で妊娠して、人工授精の妊娠率の集計の統計から抜けていきますし、妊娠しにくい方、人工授精で妊娠できない要素のある方は、人工授精の10回目以上の集計の群に入ってくるので、集計群の中の、妊娠しにくい人の締める割合が多くなるので結果、回数が10回以上にもなってくると、妊娠率は低下していきます。

正しい情報をお伝えしたいので、少し難しい話になりましたが、こうしたデータを簡単に見たときに
人工授精を何回もしても、妊娠率は低下するから4~5回以上、やる必要がないと思ってしまう場合もあるのですが、

基本的には、人工授精で妊娠可能な人の、人工授精の1回あたりの妊娠率は、1回目でも、10回目でも変わらないという考えなので、回数を重ねるのも、1つの方法ではあります。

その方の状況によって、治療方法の選択は変わると思いますので、病院やクリニックの先生と、よく相談して、治療法を決めていくといいです。

また、不妊治療の病院やクリニックで、相談しにくい場合は、不妊治療の知識がしっかりある専門家に相談してみて、今後の方針を決めていけばいいと思います。

何を頑張っていけばわからない方、どう体の対策をしていけば悩んでいる方、
富山県の高岡大仏の真横にある、不妊相談の専門店「くすりの上田」まで、お気軽に ご相談にご来店くださいませ。

一度しかない人生の、大切な子宝対策のアドバイスを、一生懸命、誠心誠意にさせていただきます。

納得できる治療法や、病院選びをして、信頼できる漢方薬、サプリメントで対策をして、少しでも妊娠の、期待値の高い選択をしていきましょう。

薬剤師:上田康晴
(不妊カウンセリング学会会員:不妊カウンセラー)

不妊相談の専門店
くすりの上田
富山県高岡市大手町11-30
(高岡大仏の真横)


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